「私は健康だから、病院には行っていません」
そんな会話をすることはありませんか?
何年も病院に行っていない方もいるでしょうし、
「病院に行くのは、風邪をひいたときくらいかな」
という方もおられると思います。
「病気でない=健康」なのでしょうか?
では、「病気でない=健康」なのでしょうか?
ここで思い出してほしいのが、「未病(みびょう)」という言葉です。
漢方薬のCMなどで、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
健康と病気の間にある「未病」
「未病」とは、簡単に言えば、
まだ病気としてはっきり現れていないけれど、このまま放っておくと病気につながるかもしれない状態
を表す言葉です。
つまり、健康と病気の間には、実は「何もない」のではなく、いろいろな段階があると考えるわけです。
生活習慣病は「未病」と考えると分かりやすい
この考え方で見ると、生活習慣病が少し分かりやすくなります。
高血圧や糖尿病、脂質異常症などは、初めのうちは痛みや苦しさがないことが少なくありません。
そのため、
「何も症状がないから、健康だ」
と思ってしまいがちです。
しかし、血圧や血糖、コレステロールなどの異常が長く続くと、少しずつ血管に負担がかかります。
その結果、動脈硬化が進み、将来的に心筋梗塞や脳卒中、腎臓の病気などにつながることがあります。
つまり、
症状がないからといって、何もしなくていいとは限らない。
ここが大切なところです。
病気になってから治すだけではない
心筋梗塞や脳卒中など、病気になってしまえば「治療」が必要です。
一方、まだ大きな病気になっていない段階なら、
- 食事を見直す
- 運動する
- 体重を調整する
- 血圧や血糖、コレステロールを管理する
こうした「予防」が大切になります。
「病気になったから病院に行く」のではなく、病気にならないために病院を利用する。
そんな考え方もあっていいのではないでしょうか。
「健康だから病院に行かない」から一歩先へ
私が目指したいのは、
「私は健康だから病院には行っていない」
という言葉だけではありません。
むしろ、
「今は元気だけれど、健康でいられるように病院でチェックしてもらっている」
と自信を持って言っていただけることです。
病気になってから治療する。
それだけが病院の役割ではありません。
健康と病気の間にある「未病」の段階で、少しずつ軌道修正する。
そのお手伝いをすることも、私たちの大切な仕事だと考えています。


コメント