高血圧と言われました

高血圧

健診などで「血圧が高いですね」と言われたことのある方は意外と多いのではないでしょうか。

すると、

「血圧を測ったら高かった」

「自分は高血圧なんだ」

と考えてしまう方が少なくありません。

でも実は、高血圧は「血圧が上がる病気」と考えると少し分かりにくくなってしまいます。

診察室でもよくお話しするのですが、

「高血圧は、血圧が上がる病気というより、血圧が下がりにくくなる病気なんです。」

と説明しています。

私たちの血圧は、一日の中でもかなり変動しています。

緊張した時、急いでいる時、階段を上った時、運動した時などには誰でも血圧は上がります。これは体が頑張っている時の正常な反応です。

もし「血圧が上がること」自体が悪いのであれば、スポーツ選手はみんな高血圧になってしまいます。

問題なのは、休んでいる時やリラックスしている時にも血圧が十分に下がらない状態が続くことです。

血管にも休む時間が必要です。

ずっと高い圧力がかかり続けると、血管は十分に休めず、少しずつ傷み、動脈硬化が進んでいきます。

水まき用のホースを思い浮かべてみてください。蛇口を全開にしたまま長い間圧力をかけ続けると、ホースの弱い部分が膨らんだり傷んだりしてしまいます。

血管にも似たようなことが起きるのです。

家庭血圧を記録するときに、「全部書けなければ、一番低かった血圧を書いてください」とお願いすることがあります。

それは、高血圧では「どこまで上がったか」だけではなく、「きちんと下がっている時間があるか」を大切に考えているからです。

血圧は上がることよりも、しっかり下がる時間があることが大切なのです。

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